泣く子はお嫌いですか?

先日、私の実家に一泊しました。
里帰り以降、初めてのお泊まり。

環境の違いがわかるようになっているので、いつも以上に後追いが激しく、しかもそれが夕方から夜になると加速し、私がお風呂に入ったら大泣き。
いつもは私が抱っこすると泣き止むのに、実家のお風呂がまた雰囲気が違うせいか、お風呂から出るまでおんおん泣き続けていました。

普段、赤ちゃんと暮らしていない人には、赤ちゃんの泣き声を聞き続けるのはしんどいことでしょう。

そんななか、私の父の、うちのこへの声掛けに「へ?」と思ってしまったのね。
父はうちのこに「恥ずかしいよ、おかしいよ」って言い続けていたの。

いつまでも泣き続けるのはおかしいとか、人前で泣くのは恥ずかしいという価値観(ていう?)みたいなもの。
うーん、百歩譲ってうちのこが年長さんとか小学生くらいになったら言ってもいいかな…。
でもそれ0歳児への声掛けとしてはどうなんだろ?と。

私の左目の下には、いわゆる泣き黒子があります。これ、かなり小さい頃からあって、七五三の写真では既に写っているのよね。
体質なのか子供の頃から黒子が多くて、特にこの泣き黒子はいろんな人から指摘されつづけて子供心に結構嫌だった。
黒子なんて自分でどうしようもないのに。
で、よく泣く子供だった私は「すぐ泣くから泣き黒子ができたんだ」って散々言われて育ったんだよね。
黒子を指摘することに、なにか意味や効果があるのかしらね。言われて泣き止んでいたらこの黒子は消えたんだろうか。。。

ある程度聞き分けができる年齢になってから、自分の主張を通すために泣いて喚いて…みたいなものは「泣かずにちゃんと言葉でいいなさい」とか「泣いてもダメよ」と言えばいいと思う。(でもそれに黒子を絡める必要は全くない)

けれど「赤ちゃんの泣き声を聞きたくない」ていうのは、単なる大人の都合じゃん、と。
大人の都合なのにそれを「泣くこと=恥ずかしいこと」って赤子が悪いかのようにスルリと置き換えるところに、わぁ、大人ってズルい★なんて思ってしまったのでした。
きっと父はそんな矛盾には毛ほどもきづいていない。指摘して変わるような年齢でもないのでツッコミすらいれなかったけれど。
こういうところ、いまだ14歳の私がおります。

うちのこがこれから出会う、たくさんの大人の皆が正しくブレなく理不尽なく、皆が足並みも意見も揃っている…なんてことは絶対になくて、
さまざまな理不尽のなかからも、自分の価値観を見つけて、積み重ねていってほしいなぁ、と思う母心であります。