命を預かる

生まれたばかりの赤ちゃんは、
ほにゃほにゃでくたくたで、手足なんか折れそうに細くて、
なんで泣いているか全然分からないし、
おっぱいが足りてるかも分からないし、
なにか病気や障害が見落とされていたらどうしようとか、
落っことして死んじゃったらどうしようとか、
寝ちゃって圧死させたらどうしようとか
寝ている間に吐き戻したミルクで窒息したらどうしようとか、 

そんな、命を預かるプレッシャー。

妊娠と出産で弱った体に24時間待機(シフトもローテーションもなし)、授乳は献血みたいなもんだし、寝られないし、という身体的にも精神的にもギリギリ生活。
ブラック企業並みの労働条件に、ヒト一人分の命の責任まで乗っかった、そんな育児のスタートは、
やっぱり、相当、しんどい。
ここにホルモンの変化でマタニティブルーとか抜け毛とか、酷いと産後鬱とか。

なんかね、月並みだけれどこういう責任とストレスを、
母親だけに背負わせるのはものすごくリスキーなことだよね。
いや自分が楽をしたいとか、それだけじゃなくてね?

子供を預けるにしても、やんごとなき理由(母親自身の受診とか)じゃないとだめという風潮とか。
実際のところは、一時保育では預ける理由は問われないみたいだし、
預けてぼんやり何もせずに過ごしても、遊びに行っても何ら問題ないわけで。
それを外野や旦那さんが批判したり、本人が後ろめたく思う必要は全くナイ。はず。

なのになのに。
現実は全然そんなことないのね。
こういうことを母の私が書いてしまうと
親になる覚悟が足りないとか責任感がとか言われちゃうんだ。

少し前にファミサポの死亡事故の記事を読んで
なんかいろいろ「えぇぇえぇ」と思ったんだけど(詳細は長くなるので割愛)、
これ読んだあと「一時預かり、もう少し先でいいや」なんて思ってしまった自分がいて。
なんだろう、この感じ。

こんな年齢で子供を産んで、うちのこに負担をかけず人並みに育てて教育をなんて思うと、
親である私の心身の健康ってとても重要だし、
一緒にいる時間の長さと愛情の量が比例するわけではないことも知っているんだけど。。。

「世間」からの刷り込み、なのかな。
ニュース記事に不安を煽る要素がチラチラしていたんだろか。
そもそも世間て誰よ。

うちのこも4ヶ月になり、寝息も荒くなってきて「生きてる?」という確認も減ったし、
でもちょっと、ほんのすこし、息切れしてきたんだろうな。
私はお酒がのみたいくらいで、赤ちゃんと一緒にいるのも引き込もっているのもあまり苦ではないし、
家事も夫がかなり頑張っているので(いいんです←)それほど煮詰まってはいないんだけどね。

たまにそんなことにもやりとする、この頃です。